コマンド事典
よく使うコマンドを、打った後の画面つきで並べました。早見表でざっと確認して、気になるものは下のコマ送りで。横に開いて、自分のPCで「コピー」を押して打ってみてください。
早見表
太字の5つ(pwd ls cd mkdir touch)だけでも、AIエージェントの画面は読めます。残りは必要になったら戻ってください。
| コマンド | 何をする |
|---|---|
pwd | いまいる場所を表示する |
ls | ここに何があるか一覧する(ls -la で隠れたものも) |
cd | 別のフォルダへ移動する(cd .. 上へ/cd ホームへ) |
mkdir | 新しいフォルダを作る(-p で階層ごと) |
touch | 空のファイルを作る(Windows は ni) |
cat | ファイルの中身をそのまま表示する |
less | 長いファイルをスクロールして読む(q で終了) |
head / tail | 先頭/末尾の数行だけ見る |
cp | コピーする(フォルダは cp -r) |
mv | 移動する。名前を変えるのもこれ |
rm | 消す(戻せないので注意。フォルダは rm -r) |
find | 名前でファイルを探す |
grep | 中身から文字列を探す |
echo | 文字をそのまま表示する |
> / >> | 結果をファイルに書き出す/追記する |
| | あるコマンドの結果を、次のコマンドに渡す(パイプ) |
wc / sort / uniq | 数える/並べ替える/重複を消す |
man / --help | そのコマンドの使い方を見る |
history | これまで打ったコマンドを並べる |
clear | 画面をきれいにする |
which | そのコマンドの実体がどこにあるか |
open / ii | いまの場所や file を、ふだんの窓で開く |
見る
「見るだけ」のコマンドから。何回打っても、何も壊れません。
ls を打って何も出てこなければ、そこは空っぽという意味です。エラーではありません。-la は「詳しく(-l)+隠れたものも(-a)」をまとめた書き方です。サイズを読みやすくしたいときは ls -lh です。
ファイルの中身を見るコマンドも、よく使います。
長いファイルは less big.txt で開くと、上下にスクロールして読めます。終わるときは q を押します。cat は短いファイル向け、less は長いファイル向けと覚えておけば十分です。
移動する
ターミナルは「いまいる場所」を起点に動きます。cd で移動するたびに、行頭の表示が変わります。
cd - で、直前にいた場所に戻れます。名前にスペースが入るときは cd "Music Library" のように引用符で囲みます。途中まで打って Tab キーを押すと、残りを補完してくれます。
作る・複製・移動・消す
ここから「動かす」コマンドです。新しく作るだけなら安全ですが、rm(消す)だけは戻せません。注意してください。
Windows で空のファイルを作るときは ni memo.txt です。同じ名前で mkdir をもう一度打つと File exists と出ますが、壊れたのではなく「もうあるよ」のお知らせです。
フォルダごとコピーするときは cp -r フォルダ名 コピー先 のように -r をつけます。mv は「移動」と「名前の変更」、その両方をこれ1つでやります。
rm で消したファイルは、ごみ箱に行かず、そのまま消えます。元に戻せません。中身ごとフォルダを消す rm -r フォルダ名 はとくに強力です。打つ前に ls で「本当にこれを消していいか」を確かめてください。大事なファイルは、消す前にバックアップを作っておきます。
探す
ファイルが増えると「あれ、どこだっけ」が増えます。名前で探すなら find、中身で探すなら grep です。
. は「いまいる場所」を指します。find . -name "*.md" は「ここから下にある .md という名前のファイルを全部」、grep -r "TODO" . は「ここから下の全ファイルの中身から TODO を探す」という意味です。
つなぐ・流す
ターミナルが本領を出すのはここからです。あるコマンドの結果を次のコマンドに渡す(パイプ |)。ファイルに書き出す(>)。これを組み合わせます。
> は「上書きで書き出す」、>> は「末尾に追記する」です。sort(並べ替え)、uniq(重複を消す)、wc(数える)。これらをパイプ | でつなぐと、cat names.txt | sort | uniq のように、短い言葉を組み合わせて長い仕事ができます。AIエージェントも、裏でこういう組み合わせを作っています。
助けを呼ぶ
使い方を忘れたら、コマンド自身に聞けます。
man ls でも、もっと詳しい説明書(マニュアル)が開きます。終わるときは q です。which python3 のように which を使うと、そのコマンドの実体がどこにあるか分かります。意味が分からない英語が出たら、丸ごとコピーしてAIに「これは何?」と聞けば訳してくれます。
通しで、お散歩
ここまでのコマンドを通しで打ちます。フォルダを作り、入り、ファイルを置き、確認して、戻ります。
いまの場所をふだんの窓(Finder やエクスプローラー)で開くなら open .(Windows は ii .)。何かが止まらなくなったら Control + C が非常ブレーキです。Mac も Windows も同じです。
もう一歩(名前だけ)
ここから先は、必要になったときに戻れば十分です。名前と一言だけ置いておきます。使うときはAIに「これを使いたい、どう打つ?」と聞けば、すぐ教えてくれます。
| コマンド | 何をする |
|---|---|
tree | フォルダの中身を、枝分かれの図で見せる |
du / df | フォルダの容量/ディスクの空きを見る |
chmod | ファイルの読み書き権限を変える |
zip / unzip | 圧縮する/展開する |
curl / wget | ネットからファイルやデータを取ってくる |
ps / kill | 動いているものを一覧する/止める |
ssh | 別のコンピュータに、ネット越しに入る |
diff | 2つのファイルの違いを並べる |
これだけ画面を見ておけば、AIエージェントが裏で動かしているターミナルがだいたい読めます。Mac と Windows の違いは Mac と Windows へ、頼み方は 指示のコツ へ。